インドは新興国の中でも中国を凌ぐ高い経済成長率の継続が予測されています。
2030年あたりで日本のGDPがインドに抜かれ、2050年には米国をも抜き、中国に次ぐ世界で第2位の経済大国になると予想されていたりします。
これはやはり人口の力ですね。中国同様、人口の多い国は大きなアドバンテージがあるかと思います。
これから飛躍的な発展を遂げるであろうインド。今から少しずつインドに投資をしていくのも面白いかもしれないですね。
それでは、ここからはインドの投資について見ていきたいと思います。
今後の成長が期待できる国インド
まずはインドのファンダメンタルズについて見ていきたいと思います。これらのデータを見てみると、まだ時間はかかるとは思いますが、インドの将来は明るく感じられるのではないでしょうか。
GDP成長率
今後の成長が見込まれるインドですが、今はどういった状況なの?ということでGDP成長率を日本、アメリカ、中国と比較して乗せて見ました。この直近のGDP成長率は中国とほぼ同等レベルに高成長となっています。
一人当たりGDP
ただ、一人当たりGDPで見てみるとまだまだですね。近年発展を遂げている中国と比較してもまだまだ差があります。
このデータを逆に考えると、その分インドには成長の可能性が十分に残されているのはないでしょうか。長期的な視点で見ると中国を追うようにして経済が発展していくように思います。
インドの人口動態
インドの2020年時点の人口は、1,380,004,385人。世界最大の人口を誇る中国に匹敵するぐらいの人口があります。特にインドの場合は、中国より10代、20代といった若い層にボリュームがあり、今後こういった年代の層が未来のインドを支えていく時代がくると思います。
source: populationpyramid.net
若い層が多いインドは、将来中国を抜いて世界一の人口を誇る国になる方向です。さらに労働人口も拡大傾向。こういった観点で考えるとインド経済の経済はファンダメンタルズ的に見て明るい方向にあるかと思います。
インド株式市場の状況について
次にインドの株式市場の現状がどうなっているのか、株式市場の推移を見ていきましょう。
それにはインドの株式指数をみるといいでしょう。インドの株式市場の代表的な指数としては、SENSEX指数があります。
SENSEX指数は、ボンベイ証券取引所(BSE)に上場されている銘柄の中から、流動性・取引規模・業種等を代表する30銘柄で構成されています。
この指数を見れば、インド株がどのように推移しているか大体の感じが掴めるのではないでしょうか。
チャートは、上げ下げもありますが、長期的には右肩上がりのチャートを形成しています。
日本にいながらインド株に投資する
日本ではまだ馴染みのないインド株投資。今後発展が見込まれるのであれば、投資したいですね。
ただ、今現在、残念ながら日本からインドの株式市場に直接投資はできません。
しかし、以下の紹介するETFやADRによって間接的にインド株に投資することは可能です。
日本でインドの株を購入するならADR
ADRとは『American Depositary Receipt』の略です。
米国預託証券と訳しますが、米国の預託銀行が取得した米国以外の株式を裏付けとして発行する証券となります。
ADRは米国株式と同様に売買でき、実質的にインドで発行された株の株主になることが可能です。
ADRでいくつかのインド銘柄に投資することが可能ですが、その中でもおすすめなのが以下に紹介する「MakeMyTrip Limited (MMYT)」です。
インド最大のオンライン旅行サイト「MakeMyTrip Limited (MMYT)」
「MakeMyTrip」は、インド最大のオンライン旅行サイトです。インドのオンライン旅行市場シェアは63%。(2019年)
これからインドが経済発展し、豊かになる過程で、旅行にいく人が増えるかと思います。まだ時間はかかるかと思いますが、10年以上ぐらいのスパンで投資を考えられる人であれば、まだ時価総額が高くなっていない間に少し投資してみるのもありかもしれませんね。
ADRも米国株式と同様に1株単位で購入できます。MakeMyTripの場合、28米ドル(約3000円)程度の資金から投資することができますよ。
成長イメージは中国のNo1旅行サイトの「Trip.com」
MakeMyTripの成長イメージとしては、中国のNo1旅行サイトの「Trip.com」をイメージしています。
このチャートを見ると、2003-2004年の株価2USDぐらいから2021年には40USD付近で株価が推移しています。17年で株価は約20倍になっています。2021年6月4日時点の時価総額は502.99億USDになっています。
インドのMakeMyTripも長期的には中国のTrip.comのような感じで大きくなっていくのではないでしょうか。
ちなみにTrip.comは、2019年5月、MakeMyTripの筆頭株主となっています。おそらく、Trip.comも、MakeMyTripに同じような可能性を感じてるように思います(あくまで推測ですが)。
MakeMyTripのチャート
次にMakeMyTripについて見てみます。MakeMyTripの2021年6月4日時点の時価総額は、28.56億USD。Trip.comと時価総額を比較してみると、17.6倍の差があります。
言ってみれば、Trip.comの2005年あたりのイメージになるのかもしれないですね。これから紆余曲折はあるかと思いますが、10年以上のスパンで考えられる長期投資家の方であれば、安いところで拾っておくものありではないでしょうか。
目指せ10年で10倍!もし仮にそうなれば年率約25%成長。かなり優秀な投資先になりますね。
インドのETFを購入する
あと、個別株以外に、上場投資信託であるETFでもインド株に投資できます。
ETFでは、インドの代表指数である『SENSEX』や『NIFTY50』に連動を目指し、インドの幅広い銘柄に分散投資することができます。
ETFに投資することで、インド経済の成長に乗っかることができます。
ウィズダムツリー・インド株収益ファンド(EPI)
EPIは米国市場に上場するウィズダムツリー社が組成・運用するETFです。このETFの特長は、時価総額ではなく、企業収益に基づき構成銘柄および組入比率を決定している点です。時価総額が大きい企業でも利益が少ない企業にはあまり投資しないように作られています。しっかりと利益を稼ぎ出すインド企業の成長に投資できる仕組みになっています。
EPIのチャート
EPIの組み入れ銘柄トップ10
会社 | 比率 |
---|---|
Housing Development Finance Corp Ltd | 7.76% |
Infosys Ltd | 6.93% |
Reliance Industries Ltd Shs Dematerialised | 5.42% |
Tata Consultancy Services Ltd | 3.62% |
ICICI Bank Ltd | 3.09% |
Larsen & Toubro Ltd Shs Dematerialised | 2.29% |
State Bank of India | 2.10% |
GAIL (India) Ltd | 1.95% |
Power Grid Corp Of India Ltd | 1.95% |
HCL Technologies Ltd Shs Dematerialised | 1.90% |
source: Yahoo!finance
マネックス証券ではインド株にも投資できる
それでは、日本にいながらインドに投資できるの?どこの証券会社で投資できるの?という方、ご安心を。
マネックス証券では、上記で紹介した「MakeMyTrip Limited (MMYT)」をはじめとするインド株のADR、インド株ETFの「ウィズダムツリー・インド株収益ファンド(EPI)」に投資することができますよ。
インド株投資を考えている方は、リサーチすると同時に、口座開設をしてインド株を買える準備をしておきましょう。
ちなみにマネックス証券で外国株取引口座を開設している方は、「銘柄スカウター米国株」を無料で利用できます。これを利用すればADR銘柄の情報もチェックすることができます。これを使ってリサーチするのもいいですね。
これから中国の後を追って発展を遂げるであろうインドに、早い段階から投資しておけば、10年後大きなリターンを得られるかもですね。夢は膨らみますね。まずは少額でも投資を始めてみれば。(ただし、投資は自己責任でお願いいたします。)
それでは、Good Luck!