Qテクノロジー(丘タイ科技)の株式投資情報

Qテクノロジー

スマートフォンやタブレットに搭載されるカメラ部品を中国で製造する。主要顧客は、中国の大手スマホメーカーであるvivo、OPPO、華為(HUAWEI)、中興(ZTE)、小米(Xiomi)。カメラモジュールのほか、指紋認証モジュール業務でもこれら大手スマホメーカーと提携している。

Qテクノロジー(01478.HK)の株価

Qテクノロジー(01478.HK)株を購入するにはどれくらい必要?

Qテクノロジー(01478.HK)の株価、取引単位、最低売買価格は以下のようになります。

株価 10.140香港ドル
取引単位 1000株
最低売買価格 140,530円

※ 2020年5月19日時点

なお、中国株の購入方法については、以下の記事でテンセントを例として詳しく説明しています。

テンセント株の購入方法(中国株の買い方)【併せておすすめ銘柄も紹介】

Qテクノロジーの関連ニュース

Qテクノロジーが増資計画、「先旧後新」方式で2億HKドル調達へ

中国の携帯端末部品メーカー、Qテクノロジー(01478)は2019年12月19日朝方、既存株式の売り出しと第三者割当増資を組み合わせた「先旧後新」方式の増資計画を発表した。正味で2億300万HKドルを調達し、うち1億6200万HKドルをカメラモジュール生産能力の増強、4100万HKドルを研究開発に投じる。

計画では、親会社の丘タイ科技投資が保有株のうち最大1500万株(増資後発行済み株式の1.3%)を機関投資家などに売り出した後、Qテクノロジーが同数の新株を丘タイ科技投資に割り当て発行する。売出価格と割当価格はともに1株当たり13.68HKドルで、18日終値の14.10HKドルを2.98%下回る水準。  

丘タイ科技投資はQテクノロジーの何寧寧会長が全額出資する持ち株会社。「先旧後新」増資の完了後、同社の持ち株は7億5300万株のまま変わらないが、持ち株比率は現在の65.86%から65.01%に低下する。

業績推移

年次決算

売上高 純利益 EPS(元)
14/12 2,161.08 195.51 0.318
15/12 2,202.40 102.00 0.101
16/12 4,991.16 190.76 0.184
17/12 7,938.96 436.28 0.398
18/12 8,135.16 14.40 0.013
19/12 13,169.68 542.37 0.476
20/12 17,400.37 840.11 0.719

※ 単位:百万元

キャッシュフロー

15/12 16/12 17/12 18/12 19/12
営業CF 324.00 -38.61 2,221.51 -172.51 2,399.55
投資CF 4.07 -429.71 -2,118.98 386.52 -1,271.49
財務CF -617.70 245.53 311,63 -584.01 -816.74
現金同等物 282.22 64.91 464,98 99.92 411.52

※ 単位:百万元

配当

配当(元)
2014/12 0.041
2015/12 0.000
2016/12 0.035
2017/12 0.078
2018/12 0.000
2019/12 0.090
2020/12 0.050

月次出荷数

カメラモジュール
指紋認証モジュール
800万画素以下 1000万画素以上
2018/01 956万9000個 652万9000個 966万6000個
2018/02 619万3000個 391万1000個 376万1000個
2018/03 1005万7000個 751万0000個 753万6000個
2018/04 1117万6000個 815万4000個 745万4000個
2018/05 1256万4000個 770万0000個 784万4000個
2018/06 1237万1000個 702万2000個 888万1000個
2018/07 1201万7000個 1113万2000個 963万9000個
2018/08 1653万3000個 1240万0000個 1196万3000個
2018/09 1246万2000個 1252万2000個 1226万7000個
2018/10 1390万7000個 1311万5000個 1075万5000個
2018/11 1458万3000個 1072万4000個 996万9000個
2018/12 1774万5000個 1399万7000個 778万4000個
2019/01 1565万5000個 1202万8000個 674万9000個
2019/02 800万8000個 588万9000個 315万6000個
2019/03 1954万5000個 1525万3000個 788万5000個
2019/04 1883万3000個 1907万0000個 671万0000個
2019/05 1885万6000個 1719万0000個 722万5000個
2019/06 1612万9000個 1605万1000個 602万2000個
2019/07 1666万7000個 1751万3000個 789万0000個
2019/08 1347万8000個 1882万2000個 1073万5000個
2019/09 1347万2000個 2462万7000個 1397万1000個
2019/10 1502万7000個 2423万6000個 984万6000個
2019/11 1611万1000個 2589万6000個 1206万7000個
2019/12 1582万2000個 2185万9000個 969万4000個
2020/01 908万8000個 1932万8000個 592万9000個
2020/02 319万2000個 1070万9000個 366万0000個
2020/03 1057万9000個 2213万9000個 761万0000個
2020/04 950万1000個 2968万5000個 785万3000個
2020/05 970万6000個 2442万2000個 806万9000個
2020/06 698万4000個 2487万9000個 680万5000個
2020/07 898万2000個 2265万4000個 490万6000個
2020/08 1125万1000個 2259万3000個 948万8000個
2020/09 1122万9000個 2608万8000個 842万2000個
2020/10 1137万5000個 2592万9000個 844万4000個
2020/11 1192万4000個 2302万9000個 1045万2000個
2020/12 1006万2000個 2714万3000個 1030万4000個
2021/01 994万9000個 2647万5000個 966万5000個
2021/02 1068万7000個 2118万6000個 875万1000個
2021/03 1070万6000個 2536万個 920万6000個
2021/04 1138万6000個 3142万2000個 993万個
2021/05 1020万1000個 2806万7000個 757万3000個
2021/06 1246万1000個 2592万8000個 1025万個

同業他社(舜宇光学科技)との比較

2019年度決算比較

会社 売上高 純利益
Qテクノロジー 7,938.96 436.28
舜宇光学科技 37,848.70 3,991.30

※ 単位:百万元

株価比較

会社 コード 株価 PER(実) 時価総額
Qテクノロジー 1478 10.140HKD 19.54 11,736百万HKD
(約1630億円)
舜宇光学科技 2382 112.900HKD 28.39 123,834百万HKD
(約1兆7180億円)

※ 2020/5/19時点の株価より算出

規模感や安定度で見ると、先行している舜宇光学科技の方が全然勝っているが、今後の可能性に賭けるのであれば、PERが舜宇光学科技に比べて割安で、時価総額がまだそれほど大きくないQテクノロジーに賭けてみるのもアリかも。ただ、Qテクノロジーはちょくちょく増資も行うので、そこは投資家からすると気になるところではある。

なお、舜宇光学科技(02382.HK)についてはこちらの記事をチェックしてみてください。

舜宇光学科技(02382.HK)の株式投資情報

最近の動向

2019年12月本決算は売上高が前年比61.9%増の131億7000万元、純利益が37.7倍の5億4200万元だった。前年に大幅減益となった反動で利益が急増し、売上高と純利益がともに過去最高を更新した。粗利益率が前年の4.3%から9.0%に急上昇するなど採算の改善が顕著。

特にカメラモジュールの生産能力を増強したにもかかわらず、出荷量の拡大で高稼働率を維持し、コスト効率が改善した。また、生産工程の自動化も奏功。人手を要する作業を減らした効果で人件費の比率が低下した。

事業別では主力2部門がそろって好調。カメラモジュール部門は売上高が65.2%増の103億6000万元、粗利益が2.6倍の8億2800万元だった。生産量が53.9%増えただけでなく、出荷数に占める10メガピクセルを超える製品の割合が53.8%に達し、カメラモジュール製品の平均販売価格が6.9%上昇。利益率の上昇に結びついた。

指紋認証モジュール部門は売上高が50.6%増の27億5900万元、粗利益が9.9倍の3億3600万元。モジュールの販売数は5.2%減ったが、製品構成の改善で平均販売価格が58.2%上昇し、大幅増益につながった。

2020年も業容の拡大を目指す方針で、カメラモジュールの出荷数を前年比で20%以上増やす目標を掲げた。うち10メガピクセル超の製品の比率を60%以上、32メガピクセル超の比率を25%以上とする計画。生産能力の増強も進め、2020年末までにカメラモジュールの月産能力を6000万個以上に引き上げる。

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