香港株式市場について(概要、取引時間、休場日など)

香港マーケット

ここでは、香港株式市場の概要、取引時間、休場日、香港の代表的な指数などを紹介したいと思います。

香港株式市場の概要

メインボードとGEM市場

香港株式市場は、メインボードとGEM市場に分けられます。GEM市場は「Growth Enterprise Market」の略で、香港証券取引所が1999年11月に併設した新興企業向け市場です。中小型成長株を対象としており、株主数や売上高などの公開基準がメインボードより緩くなっています。

メインボード GEM
上場企業数 2100 378
時価総額 34兆1940億香港ドル 960億香港ドル

※ 2020年5月7日時点

H株、レッドチップについて

H株

登記地が中国本土となっている企業が香港で発行する株式です。H株を発行するのは中国で登記された純然たる中国企業で、本土で事業を展開しながら香港市場に上場しているものを指します。H株の「H」は「Hong Kong」の頭文字を採ったもの。

レッドチップ

中国政府資本が30%以上で、香港またはバミューダ、ケイマン諸島などのタックスヘイブンで登記されている銘柄です。レッドチップ(Red Chips stocks)は、中国本土に主な事業資産を有している海外登記の企業で、香港に上場しているものを指します。

取引時間

取引時間(日本時間)
プレオープニング・セッション 10:00〜10:30
前場 10:30〜13:00
後場 14:00〜17:00
クロージング・オークション・セッション 17:00〜17:10

2022年の休場日

1/31(月) 旧正月おおみそか[後場のみ休場]
2/1(火)~2/3(木) 旧正月
4/5(火) 清明節
4/15(金) キリスト受難節
4/18(月) イースター・マンデー
5/2(月) メーデーの翌日
5/09(月) 仏誕節(灌仏会)の翌日
6/3(金) 端午節
7/01(金) 香港特別行政区設立記念日
9/12(月) 中秋節の翌日
10/4(火) 重陽節
12月24日(金) クリスマスイブ[後場のみ休場]
12/26(月)~12/27(火) クリスマスの振替

台風・暴雨による取引停止

香港は日本と同じく夏から秋にかけて多くの台風が接近します。香港の台風警報はシグナル1、3、8、9、10の5段階あり、10が最大警戒レベルとなります。香港証券取引所の規定では、「シグナル8」が発令中はすべての取引が中止となります。

「シグナル8」が解除された場合の取引再開時間は次の通りです。

 ■午前7時までに解除された場合→通常取引
 ■午前7時-午前9時までに解除された場合→解除から2時間後に再開
 ■午前9時-午前11時に解除された場合→午後1時取引再開
 ■午前11時-午前11時半に解除された場合→午後1時半取引再開
 ■午前11時半-正午に解除された場合→午後2時取引再開
 ■正午以降に解除された場合→終日取引中止
 ※時間はすべて現地時間(日本時間は現地時間+1時間です)

香港上場企業の決算について

決算期

香港市場に上場する企業は、12月、3月、6月など、決算期にばらつきがあります。傾向としては、12月末締めの企業が最も多くなっています。

決算発表時期

メインボードの場合、本決算は年度末から3ヶ月以内、中間決算は期末から2ヶ月以内に決算発表が行われる。

GEM市場は、上場に関する規制が緩くなっている分、情報開示に関する規制が厳しくなっている。GEM市場に上場する企業は、四半期決算が義務付けられており、本決算は3ヶ月以内に、四半期決算は45日以内に発表が義務付けられている。

会計基準

会計基準はこれまでの香港会計基準、国際会計基準に加え、2010年から中国会計基準も認められるようになりました。

決算発表

企業の決算内容は、香港証券取引のサイトで閲覧できます。また、自社のホームページで公開されています。

香港証券取引所の情報開示ページ(https://www.hkexnews.hk/index.htm)で「Stock Code(例:テンセントの場合、00700)」を入力して、Search(検索)すると、その銘柄の公告一覧が表示されます。

代表的な指数

香港ハンセン指数

香港ハンセン指数(Hang Seng Index:HSI)

香港市場を代表する株価指数。1964年にハンセン銀行(00011)が開発、1969年よりHSIサービシズ社(現ハンセン・インデックシズ社)が公表。1964年7月31日を100として時価総額の加重平均で算出しています。

同様に算出された業種別指数(ハンセン金融指数、ハンセン公益指数、ハンセン不動産指数、ハンセン商工業指数など)もある。

2006年6月から香港市場におけるH株の影響力拡大を受けて、H株銘柄にも採用への道が開かれる。2019年12月現在、構成銘柄50銘柄中9銘柄をH株が占めている。

なお、構成銘柄などより詳しい内容は下記を記事を参照してください。

香港ハンセン株価指数(Hang Seng Index:HSI)について

中国企業指数(Hang Seng China Enterprises Index:HSCEI)

中国企業指数(Hang Seng China Enterprises Index:HSCEI)は、香港証券取引所に上場する中国企業の中から選ばれた銘柄で構成される指数です。

2000年1月3日を基準日とし、その日の時価総額を2000として算出される。2021年6月現在、50銘柄で構成されている。

なお、構成銘柄などより詳しい内容は下記を記事を参照してください。

中国企業指数(Hang Seng China Enterprises Index:HSCEI)について

ハンセンテック指数(Hang Seng TECH Index:HSTECH)

ハンセンテック指数は2014年12月31日を基準値(3000ポイント)として算出。構成銘柄の採用基準は、時価総額のほか、売上高の成長率、研究開発費の対売上高比率など。

構成銘柄はインターネット、フィンテック、クラウド、電子商取引(Eコマース)、デジタル関連業務などを手がけるハイテク株。組み入れ銘柄は30銘柄で、構成銘柄の見直しはハンセン指数などと同様に四半期に1回のペースで実施される。

なお、構成銘柄などより詳しい内容は下記を記事を参照してください。

ハンセンテック指数(Hang Seng TECH Index:HSTECH)について

香港に上場している中国株を購入する

中国株の購入方法については、以下の記事でテンセントを例として詳しく説明しています。こちらの記事をチェックしてください。

テンセント株の購入方法(中国株の買い方)【併せておすすめ銘柄も紹介】

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