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テンセント(Tencent:00700.HK)の株式投資情報

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テンセント(Tencent)

テンセント(00700.HK)は1998年創業。2004年6月に香港メインボード上場。2008年に香港ハンセン株価指数の構成銘柄になっている。

スマホ向けメッセージアプリ「微信(WeChat)」やインスタントメッセンジャー「QQ」を運営。オンラインゲームやオンライン広告などインターネットサービス事業を幅広く展開しています(微信(WeChat)は日本で言うLINEのようなものです)。

2017年6月末時点の月間利用者は微信が9億6280万人、インスタントメッセンジャー「QQ」が8億5010万人、SNS「Qzone」が6億580万人。ネット通販の京東 (JD.com)やネット損保の衆安在線財産保険(06060.HK)などに出資している。

テンセント(00700.HK)の株価について

テンセント(00700.HK)の株価チャート

※ チャート:Google、2018/8/8時点

株価 年間騰落率 実績PER 最低売買金額 時価総額
364.00HKD +10.77% 41.66 516,443円 48兆9897億円

※ 2018/8/8時点の株価より算出

過去の株価推移

高値 安値 年度末EPS PER High PER Low
2014 134.9 93.0 3.04 44.38 30.59
2015 171.0 111.3 3.65 46.85 30.49
2016 220.8 132.1 5.17 42.71 25.56
2017 439.6 188.0 9.48 46.37 19.83

※ 単位:香港ドル

テンセントについて

微信(WeChat)の利用者が9億人を突破

微信(WeChat)

テンセントは、看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきました。

最近では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(WeChat)」の利用が増え、利用者は9億人を突破。「微信」のアクティブユーザー数は2016年末に初めて「QQ」を上回っている。 同サービスを基盤に、ゲームやネット広告関連といった各事業の収益を伸ばしている。

また、微信のアプリ内に統合されたモバイル決済の「微信支付(WeChat Payment)」も中国人の生活に浸透している。このアプリを使えば、二次元バーコードによりキャッシュレスで支払いが簡単にできる。

微信支付は、2016年9月末時点で8.3億人の決済ユーザーを獲得。同4億人のアリババの「支付宝(アリペイ)」を抜く。

収益の柱はオンラインゲーム

Tencent Games

市場調査会社の米Newzooが発表した主要ゲームの2016年収入ランキングで、テンセントHDが前年に続いて首位を獲得。売上高は前年比17%増の102億米ドル(約1兆1290億円)に達している。世界全体のゲーム収入は8.5%増の996億米ドル。テンセントのゲーム業界の世界シェアは約10%。

2016年6月には、モバイルゲームの世界的大手「スーパーセル (Supercell)」を、ソフトバンクなどから86億米ドルで取得。

直近では、対戦型ゲームの「王者栄耀 (Honor of Kings)」が人気。2016年末の時点で、同タイトルの1日当りのアクティブユーザー数は5000万人を超えている。

人工知能(AI)研究にも注力

Tencent AI Lab

テンセントは、中長期的な競争力を保つため、「AI Lab」を設立し、広範囲な(AI)人工知能の研究を推進している。2017年3月に開催された第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会では、同社開発の「FineArt」が初出場初優勝を収めた。

同社はAIの研究結果をオンライン広告など既存事業への活用や自動運転など新規開拓に繋ぐ狙い。

テスラに投資

テスラ(Tesla)

2017年3月には、816万7544株を総額17億7784万米ドル(手数料含み約1976億円)で取得している。1株当たり平均は217.67ドル。テンセントは、米テスラ(Tesla)の発行済み株式5%を取得し、第5位の大株主に。

2017年6月現在、テスラ株は350〜380ドル付近で推移しており、わずか数ヶ月で含み益は1000億円超となっている。

近年、「コネクテッドカー(インターネットに接続される車)」が大きく注目されており、今後両社間で車内決済などの分野における業務提携が期待される。

また、テンセントは、テスラだけに限らず、豊富なキャッシュを利用して、将来有望な企業に対して投資を続けています。

業績推移

年次決算

売上高 営業利益 純利益 EPS(元)
14/12 78,932 30,542 23,810 2.579
15/12 102,863 40,627 28,806 3.097
16/12 151,938 56,117 41,095 4,383
17/12 237,760 90,302 71,510 7.598

※ 単位:百万元

四半期決算

売上高 営業利益 純利益 EPS(元)
15 1Q 22,399 9,372 6,883 0.741
15 2Q 23,429 10,036 7,314 0.787
15 3Q 26,594 10,331 7,445 0.800
15 4Q 30,441 10,888 7,164 0.769
16 1Q 31,995 13,398 9,183 0.981
16 2Q 35,691 14,329 10,737 1.146
16 3Q 40,388 14,460 10,646 1.134
16 4Q 43,864 13,930 10,529 1.121
17 1Q 49,552 19,272 14,476 1.540
17 2Q 56,606 22,560 18,231 1.939
17 3Q 65,210 22,746 18,006 1.912
17 4Q 66,392 25,724 20,797 2.206
18 1Q 73,528 30,692 23,290 2.470
18 2Q 73,675 21,807 17,867 1.893

※ 単位:百万元

売上構成

項目 2017年売上 2016年売上 2015年売上
ゲームなど付加価値サービス 153,983 107,810 80,669
オンライン広告 40,439 26,970 17,468
決済、クラウドなどその他 43,338 17,158 4,726
Total 237,760 151,938 102,863

※ 単位:百万元

キャッシュフロー

14/12 15/12 16/12 17/12
営業CF 32,711 45,431 65,518 106,140
投資CF -28,388 -63,605 -70,923 -96,392
財務CF 18,350 18,528 31,443 26,598
現金同等物 42,713 43,438 71,902 105,697

※ 単位:百万元

配当

配当(HKD)
2014/12 0.36
2015/12 0.47
2016/12 0,61
2017/12 0,88

株式分割

分割 1→5 (2014/05)

主要株主

株主 シェア(%)
MIT TC Holdings Ltd. 33.3
Advance Data Services Ltd.(馬化騰) 8.7
JPMorgan Chase & Co 6.1

※ 2017/6/30時点

関連企業

米ナスダック上場のネット通販大手「京東 (JD.com)」に18.22%出資。
中国のソフトフェア大手で、オンラインゲームやクラウドサービスを手がける「キングソフト(03888.HK)」に8.19%出資。

子会社

子会社 シェア(%)
深セン市騰訊計算機系統有限公司 100
Riot Games, Inc. 100
China Reading Ltd. 64.4

※ 2016/12/31時点

最近の動向/今後の見通し

2017年12月本決算は純利益74%増

2017年12月本決算は売上高が前年比56.5%増の2377億6000万元、純利益が74.0%増の715億1000万元。ゲーム収入が堅調に伸びた上、決済サービスやクラウドサービスが急成長し、大幅増益を達成した。

付加価値サービス部門は売上高が42.8%増の1539億8300万元、粗利益が31.9%増の925億9400万元だった。「王者栄耀」の大ヒットなどでオンラインゲーム事業の売上高が38.2%増の978億8300万元、動画配信事業「テンセント・ビデオ」の躍進でソーシャル・ネットワーク事業の売上高が51.8%増の561億元に伸び、部門収益を押し上げた。

オンライン広告部門は売上高が49.9%増の404億3900万元、粗利益が28.3%増の148億5300万元。テンセント・ビデオの1日当たりの平均利用者数が10-12月期に前年同期比44%増の1億3700万人に達するなど広告媒体としての成長が著しく、広告収入の大幅な増加に貢献した。

微信を起点とする広告の収入も順調に伸びた。その他部門は売上高が2.5倍の433億3800万元、粗利益が3.5倍の94億7800万元に急増。決済サービスやクラウド事業の成長が収益を押し上げた。

2017年10-12月期決算は売上高が前年同期比51.4%増の663億9200万元、純利益が97.5%増の207億9700万元と好調。

ただ、前四半期比で見た場合、全体の売上高は1.8%増、純利益が15.5%増と成長ペースが減速。特に主力の付加価値サービス部門で売上高が5.2%減少し、全体の伸び悩みにつながった(オンライン広告、その他部門はそれぞれ11.9%、16.9%増収)。

長期的な成長は続くと予想される

同社が決算発表と同時に明らかにした投資予定分野は、電子決済、クラウド、新小売(実店舗とEコマースの融合)、人工知能(AI)など広範囲に及ぶ。これらの投資計画は短期的には利益を圧迫する要因となる可能性があるものの、将来的にもたらされるリターンは大きいと考えられる。

ゲーム部門の成長鈍化は単に昨年度、対戦型ゲームの「王者栄耀」が爆発的に売れたことが原因。また、長期的な成長への布石を着々と打っていることから、株価が大きく下げるようなことがあれば、買いを入れるのもいいかもしれない。

目標株価

目標株価 日付
ゴールドマン・サックス 546香港ドル 2018/5/17
シティ 524香港ドル 2018/5/17
JPモルガン 500香港ドル 2018/5/17
UBS 525香港ドル 2018/5/17
クレディ・スイス 523香港ドル 2018/5/17

中国・ネット大手2強(テンセント、アリババ)の比較

テンセント アリババ
売上高(前年同期比) 566億元(59%増) 502億元(56%増)
純利益(前年同期比) 182億元(70%増) 147億元(94%増)
主力事業(全売上高に占める割合) ネットゲーム(65%) 電子商取引(86%)
年初からの株価変化率 74%上昇 85%上昇
ネット決済の利用者数 約8.4億人 約4.9億人
最近の主な投資案件 米テスラに17億8千万ドルを投じ、5%を出資 東南アジア最大の同業大手ラサダに10億ドル追加出資

(注) 売上高、純利益は2017年4-6月期、ネット決済利用者数は2017年1-3月期の実績。1元=16.3円
source: 日本経済新聞(2017/8/19)より

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