エヌビディア(NVDA)の株式投資情報

NVIDIA

エヌビディア(NVIDIA Corporation)は、米国カルフォルニア州サンタクララにある大手半導体メーカー。コンピュータのグラフィッック処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPU(Graphics Processing Unit)を開発・販売している。

製品の用途は、PCの画像処理から、ゲーム機、専門可視化装置、データセンター、自動車へと広がってきている。

グラフィック処理ユニット(GPU)事業には、デスクトップやノートブックPCをサポートするGeForceディスクリートやチップセットの販売、インテルからのライセンス収入、メモリー製品の販売が含まれる。

Tegraプロセッサ事業は、タブレット、スマートフォン、ゲーム端末などのモバイル機器上で、優れたビジュアル表現とマルチメディア効果を極小の消費電力で実現するプロセッサを提供する。

エヌビディア(NVDA)の株価


エヌビディア(NVDA)株を購入するにはどれくらい必要?

エヌビディア(NVDA)の株価、最低売買価格、配当利回りは以下のようになります。

株価 339.63ドル
最低売買価格 約37000円
配当利回り(実) 0.2%

※ 2020年5月15日時点

なお、米国株の取引には外国株取引口座が必要です。まだ口座開設していない方はこちらの記事をチェックしてください。

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エヌビディアについて

NVIDIA

元々は(主に)ゲーム用GPUメーカー

エヌビディアは今、世界で最も注目されている半導体企業といっても過言ではない。主力製品のGPUは、従来テレビゲームなどで画像を映し出すために用いられてきた。

そのGPUが、最新の人工知能(AI)技術、「ディープラーニング(深層学習)」での情報処理に適していることがわかり、世界中から注目を集めている。

注目を集める「ディープラーニング」

ディープラーニングとは、コンピューターによる「機械学習」の一種です。人間の脳をモデルに考えられた「ニューラルネットワーク」を改良し、画像や音声などの認識や、自動運転などの複雑な判断を可能にするシステム構築することを可能とする。

一般に機械学習とは、コンピュータの人間がプログラムコードをすべて書くのではなく、学習するシステム(ここではニューラルネットワーク)を作り、それにさまざまな情報を与えて認識などの処理を行うシステムを構築することです。

ディープラーニングの分野で注目の領域がデータセンター事業です。エヌビディアはグーグルやテンセント、IBMといった大手企業との契約を取り付けており、最近では百度がクラウドサービスにエヌビディアのGPUを採用している。

さらにディープラーニングは自動運技術にも取り入れられており、同社は大手自動車部品メーカーのボッシュや大手トラックメーカーのパッカーとの協力を最近発表。また、トヨタとの提携も発表した。

自動運転でも先行

画像処理等に秀でた半導体を開発してきたエヌビディアは、自動運転に欠かせない半導体と基礎的なソフトウェアを開発し、米テスラ、独アウディ、独ダイムラー、スウェーデン、トヨタといった自動車メーカーと提携。

エヌビディアがトヨタとの契約を明らかに出来たことで、エヌビディアは自動運転の市場で明確なリードを築いたと業界に印象づけることに成功した。

エヌビディアがトヨタとの契約を勝ち取ったことは、市場からも大きく評価されている。

エヌビディアの関連ニュース

トヨタがエヌビディアと提携、自動運転

トヨタがNVIDIAと提携、自動運転

2017年5月10日、米カリフォルニア州サンノゼで開かれた会見で、エヌビディアはトヨタとAI(人工知能)を使った自動運転車の開発で協業すると発表。

エヌビディアが開発中の次世代GPUを、トヨタが実際に製品化する自動運転車に搭載するだけでなく、両社は自動運転の実現に向けたソフトウエアも共同開発する。

自動車メーカーがエヌビディアのAI自動運転プラットフォームの採用を決めたのは、米テスラ、独アウディ、独ダイムラー、スウェーデンのボルボに次いで5社目となる。

主要顧客

アップル、アマゾン、テスラ、アウディ、ダイムラー、ボルボ、テンセント、百度、アリババなど

業績推移

売上高 営業利益 純利益 希薄化後1株益
2015/01 4,682 759 631 1.12
2016/01 5,010 747 614 1.08
2017/01 6,910 1,934 1,666 2.57
2018/01 9,714 3,210 3,047 4.82
2019/01 11,716 3,804 4,141 6.63
2020/01 10,918 2,846 2,796 4.52

※ 単位:百万USD

キャッシュフロー

16/01 17/01 18/01 19/01 20/01
営業CF 1,175 1,672 3,502 3,743 4,761
投資CF -400 -793 1,278 -4,097 6,145
財務CF -676 291 -2,544 -2,866 -792
現金同等物 596 1,766 4,002 782 10,896

※ 単位:百万USD

配当

配当(USD)
2015/01 0.340
2016/01 0.395
2017/01 0.485
2018/01 0.570
2019/01 0.610
2020/01 0.640

セグメント別売上高推移

NVIDIA 四半期のセグメント別売上高推移

※ 単位:百万USD

売上の推移を見てみると、ゲーム用途のPC・専用機向け集積回路セット(GPU)が収益の柱となっていて、売上の50%弱を占める。

また、データセンタ向けも伸びており、ゲーム部門に次ぐ売上となっている。アマゾンAWS、マイクロソフト、IBM、テンセント、アリババなど主要クラウドサーバに軒並み採用されている。一方で話題となっている自動車系は実のところ10%にも満たない。

最近の動向

エヌビディア(NVDA)が発表した2020年1月期第4四半期決算は、収益が改善し、市場予想を上回った。ゲーミング部門の収入が好調だったほか、ビッグデータセンター向けの売り上げが過去最高に達した。

売上高は前年同期比41%増の31億1000万ドル。調整後の1株利益は1.89ドルと、前年同期の2倍以上に達し、5四半期ぶりにプラスに転じた。

エヌビディアは、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大による影響を推定するのは困難とし、2-4月期(第1四半期)の売上高予想を1億ドル引き下げ30億ドルとしたが、それでもアナリスト予想を上回る。規制当局への届け出によると、中国は2020年1月期の売上高の約24%を占めた。

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